ARTxCAFE2021のside story として、京成八千代台西口徒歩1分のジャズバーレガシーさんで展示がありました。
今回はパステル画で6点ほどの展示でした。タイトルは「女という現象」です。展示の目的を少し書いておきましょう。
2020年から始まったコロナ禍は、「女」という立場が日本の中でどれほど経済的に脆弱であり、またその属性に付随した負荷を抱えているのかが明らかになりました。これは私たちの社会の中に元々あった課題です。
しかし、そのような側面は絵画において描かれてくることはありませんでした。もちろん、時代としての視点がなかったこともあります。それだけではなく、男性を中心とした異性愛主義の視点からのみ「女」は「男」の補完として 役割を担わされ、主体として捉えられることが少なかったこともあるのではないでしょうか。女が主体者であろうとするときに、いかに立ち位置が脆弱なのか、一律的な美の規範を担わされていたのか、そして女自身の声は男のサイドストーリーとして捉えられて来たのかが明白になります。
私は「女」という現象を描くことで、男のための女ではなく女として存在する人間を描き出せたらと願っています。女という現象は生物学的男女の区別に限定されることではありません。より広義であり、2極の方側だけにとどまらない「女」という現象のほんの一部を皆様と共有できれば幸いです。
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
展示風景
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
今回は初めての試みとして来場者の顔を描くライブペイントを行いました。ジャズバーでは即興が常だろうということで、いらした方を即興で描くライブペイントにしました。描く側は緊張しますが、みたいる方々には興味深いものであったようでした。喜ばれたことが印象的です。
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
開催してみて
今回はパステル画を中心としてミニ展示になりました。背景をどこまで伝えるのかは悩ましいところです。キャプション等を作品脇には用意せず、手元で読めるフライヤーを用意しました。 しかしそれで十分だったのか、まだ作品数としてもテーマを見せるには物足りないところを自分で感じました。
今回の内容を基にして、来年より深化させてもう一度「女という現象」展を開催したいと予定しています。
皆様からのご感想お待ちしております。
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
◎「女という現象」展
日時 :10月16日~11月28日 17:00~24:00 火曜休み
場所 :千葉県八千代市八千代台西1-1-7 青木ビル1F
京成八千代台駅西口下車 徒歩1分
電話 :080−3931−7034
作家在廊日 :11月月曜日夜 その他お問い合わせください。DMもしくはmiranartworks@gmail.com まで。
作家HP : https://miranrin.com/